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海外ニュース編 レイ・ダリオ氏はビットコインについて何かを見落としているのか?

海外ニュース編 レイ・ダリオ氏はビットコインについて何かを見落としているのか?

こんにちは。

exit.です。

今回はBloombergの11月17日付の記事「Ray Dalio says he might be missing something about bitcoin」をご紹介します。


レイ・ダリオ氏は世界最大のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者で、「ヘッジファンド界の帝王」とも呼ばれている人物です。また、ダリオ氏は、どのような市場環境であっても安定的な投資成果を出すことを目的とするオール・ウェザー(全天候)型のポートフォリオを組成しており、リーマンショックの時でさえ、マイナスの幅はわずか3.93%でした(一方株式は35%以上の下落をしています)。ただし、この全天候型のポートフォリオは不況時(リーマンショック時など)では優れた下落耐性を示す一方で、好況期には市場平均を下回る可能性が高いポートフォリオと言われています。徹底的にリスクをそぎ落として小さくすることが、このポートフォリオの真骨頂と言えそうです。そんなレイ・ダリオ氏ですがビットコインをはじめとした暗合資産(仮想通貨)に対しては懐疑的な立場をとっています。そのダリオ氏ですが、Twitterでビットコインについて何かを見落としているのかもしれないという一連のツイートを行いました。

※ウォーレン・バフェット氏はビットコインなどの暗合資産に足しては否定的な立場をとっています。


ビットコインについてのダリオ氏のツイートは全部で5つのパートに分かれています。その中で提示されている問題点(論点)を見てみます。

①ビットコインはボラティリティが高い(価格変動が大きい)ため、商品やサービスとの交換に向いていない(貨幣の持つ交換手段としての機能が働かない)

②ビットコインはボラティリティが高く、物価などとの相関関係が少ないため、価値保存の手段としては適さない

③仮にビットコインが成功したとしても、法定通貨と競合するために政府が規制する可能性が高いため、利用する場合のリスクを伴うものとなる

④中央銀行が保有する「金(ゴールド)」と異なり、中央銀行や機関投資家や投資家や企業がビットコインを保有することがイメージできない

以上の4点を指摘しています。


それぞれの論点に対して、反論や同意する意見などが出ています。「ビットコインのボラティリティは将来的には低くなる」、「金よりも優れた投資先であり、金投資家がビットコインに乗り換える日が近い」などの意見が出ています。ビットコインが本当に金投資よりも優れた投資先となるのか、本当にボラティリティが将来下がるのかについては、現状何とも言えません。ただ、気になる点を挙げるとするならば、財政政策や金融政策との関係です。不況になれば各国政府・中央銀行は財政支出と金融緩和などを行い、また景気が過熱すれば増税や金融引き締めなどを行います。ビットコインのように中央銀行や政府によって管理ができない場合は、どのようにしてこれらの調整を行うのかについては疑問があるように思います。必要な政策をとることができず、富める国がますます富む一方で、貧しい国はずっと貧しい状況に留まることになる可能性は無視できるものではないと考えています。


ダリオ氏は、中央銀行が管理するデジタル通貨が発行されればそちらを支持するという明確な意見・方針を打ち出しています。ただ、ダリオ氏は何か見落としや間違いがある場合は、訂正をしてほしい、教えてほしいというツイートをしているため、今後の技術の発展や情勢によってはスタンスを変えるかもしれません。


以下は、今回ご紹介した記事のリンクです。Twitterをされている方は、フォローされてみてはいかがでしょうか(ツイートは当然全部英語にはなりますが)?

https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-11-17/ray-dalio-says-he-might-be-missing-something-about-bitcoin


次回も皆様のお役に立つ情報を発信したいと思います。


※本コラムは情報の提供を目的としています。投資はくれぐれも自己責任にてお願い致します。