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投資の基礎 経済学編 ポートフォリオについて

投資の基礎 経済学編 ポートフォリオについて

こんにちは。

exit.です。


前回、景気循環としまして①好況期、②後退期、③不況期、④回復期の4つの局面に分けられます、とお伝えしました。そして、今回はその景気循環とポートフォリオについてここで書いていきたいと思います。ポートフォリオは一日にしてならず、ポートフォリオは時間をかけてゆっくりと作っていくものだ、ということを今回のコラムで皆様に理解をしていただければと思います。


まず、簡潔に言いますと、①好況期や④回復期では資産を増やす(資産形成)ための、ある程度リスクをとるようなポートフォリオを組み、逆に②後退期や③不況期では資産を減らさない(資産防衛・資産保全)ための、リスクを減らしたポートフォリオを組むことが基本となります。以下ではもう少し詳しく、各段階によっての基本的な考え方を書いていきます。


①好況期の段階では、株式をはじめとした資産価格はまだ上昇を続けますが、マーケットには過熱感が出てきはじめ、財政政策としては増税、金融政策では金融引締をはじめとした政策をとられていきます。この段階では株価の下落などに備えて利益の確定を一部行ったり、現金の割合を増やしたりなど流動性を高めて、リスクの低減を始めておくことが大切になります。

②後退期では、株価などの資産価格が下落をはじめ、財政政策では増税から減税へのシフト、金融政策は引締から緩和へとシフトされていきます。ここの段階でも現預金比率を高めるなどリスクの低減を行い、不況期に備えて資産を減らさないための準備をしていく必要があります。

③不況期では、投げ売られて下がった株価などの資産価格は底打ちを始めていきますが、万が一のためのさらなる下落にも備えなければなりません。ただし、バーゲンハンティング(投げ売られた結果、割安になった株式に投資すること)の準備も行う必要もあります。バーゲンハンティングで大切なのは中長期的なファンダメンタルズ分析を行い、企業の本質的価値と現在の株価の乖離が大きいものを買うことです。ただし、買いのタイミングに関してはプロの投資家でも悩むほどなのでなかなか難しいことではあります。

④回復期では、景気は徐々に上向きはじめ、株価などは緩やかに上昇していきます。追加で株式をはじめとしたリスク資産を購入することで、資産価格の恩恵を受けることができます。ここでは資産形成を意識したポートフォリオに移行することを目指して組替や各資産への投資の割合の変更をすることが必要になります。

①から④のそれぞれの段階で取るべき(取るほうが良い)方針が異なることがご理解いただけるのではないかと思います。一日というと極端ではありますが、短期間のうちにポートフォリオを組んでしまうと、リスクの分散が不十分になったり、時間分散が効かなかったりしてしまいます。また、株価の下落を見越してベア型の投資信託を買うのも一種のリスクヘッジにはなります。


長期投資と短期投資は異なるものなので、今回のコラムで書いていることは短期投資家にはあまり向かない(参考にならない)ものかもしれません。このコラムでは、長期投資を念頭に置きながら、ご自身のポートフォリオを景気循環の局面に合わせながら組み替えていく(もしくは、投資資産の割合を変えていく)ことが、皆様の資産形成や資産防衛に役に立つと考えております。もちろん、人それぞれにリスク許容度が異なりますので、必ずしも全員に同じようにリスクをとって投資を行うことが、その人にとっての最善策にはならないこともありますので、ご自身のリスク許容度とも相談しながらポートフォリオを築き上げていく必要があります。ドルコスト平均法を使って毎月積み立てていっている方の場合には必ずしもポートフォリオの組替を必要としないケースもあるかと思いますが、不安に思う場合は保守的な割合に変更することも選択肢としてあってもよいかと思います。

5月のアメリカの失業率が13.3%と予想よりも良かったことで最悪期を脱したとみる人もいますが、実態経済を見るとまだまだ回復していると考えるのは時期尚早だと考えられます。コロナショックで異次元の財政支出や金融緩和政策を採用していることもあるかと思いますが、なかなか先を見通せない状況が続く可能性があると思われ、立ち回りとしてはかなり難しい相場の状況にも見えます。悲観的になりすぎず、楽観的になりすぎず、慎重さが求められる局面であるように考えています。


次回も皆様の資産形成や資産防衛のための参考になるような情報を発信できればと思いますので、宜しくお願い致します。


※本コラムは情報の提供を目的としています。投資はくれぐれも自己責任にてお願い致します。