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世界経済 3月のFOMCの内容と今後の資産運用について

世界経済 3月のFOMCの内容と今後の資産運用について

こんにちは。

exit.です。

今回のコラムでは3月15日と16日に開かれましたFOMCについて取り上げたいと思います。


FOMC(Federal Open Market Committee:連邦公開市場委員会)とは、年に8回開かれるアメリカの金融政策を決定する会合のことです。この会合の中で、現在の景気の判断や景気の先行きなどが発表され、政策金利をどうしていくのか(利上げや利下げなど)の方針も決定されます。そのため、内容によっては、株価や債券価格(10年債の利回り)や為替などに大きな影響を与えるため、非常に注目度の高いイベントとなっています。


今回のFOMCの内容は、政策金利を0.25%引き上げる(利上げ)こと及び2022年は今後すべての会合で利上げを行う予定であることが発表されました。また、バランスシートの縮小については早ければ5月のFOMCで開始を決定することも併せて発表されています。0.25%の利上げを7回実行すると、2022年の年末には政策金利は1.75%から2.00%となります。また、2023年の利上げ回数も3回から4回程度と示唆していますので、仮に0.25%の利上げを4回行った場合には、2023年の年末には政策金利は2.75%から3.00%となることになります。

※セントルイス連邦準備銀行のジェームズ・ブラード総裁が唯一0.25%の利上げに反対して、0.50%の利上げを主張していました。今後のインフレ率の推移によっては、タカ派的な金融政策(金融引き締め政策)を主張するFRBのメンバーが増えていくかもしれません。


FOMC後の株価はすでに下げすぎていたこと及び(ネガティブな意味合いでの)サプライズの要因がなかったこと、空売り勢の買戻しという要因が重なった結果上昇しましたが、ファンダメンタルズの側面を考えた場合には、素直にここからまっすぐに上昇していくということはなかなか考えにくいのではないかと思われます。すでに、ロシア・ウクライナ情勢やインフレ率の高止まり、資源価格やコモディティ価格の高止まりを受けて、欧米の経済は打撃を受けています。4月の下旬ごろから第1四半期(1月から3月)の決算発表と同時に第2四半期(4月から6月)や今年の業績見通しの発表などを行う企業が出てくると思いますが、これらの企業群でどのような見通しが出てくるかには注意が必要だと考えています。


これらの状況を踏まえて今後のポートフォリオについて考えていきたいと思います。もし、インフレ率の高止まりなどが要因で企業業績にネガティブな影響を与えてくるとすれば、12月期の決算数値が業績面での当面の天井となり、今年の第1四半期に業績及び見通し(企業が発表するガイダンス)に陰りが見はじめ、第2四半期に企業の業績への影響がはっきり見えてくることになると考えられます。長期投資であれば、時間分散を図っていくような積み立て投資の継続で問題はないと思います。利上げが進んでいくのであれば、債券利回りが上がってきます(債券価格は低下します)ので、債券をポートフォリオに組み込んでいくことが選択肢に入るのではないかと考えられます。資産分散の選択肢として債券を入れることで、リスクを小さくすることもできると思います。また、インフレも引き続き問題視されていることから金などのような実物資産などもリスク許容度や長期的な目標に合わせて組み入れてポートフォリオの組み換えを行っても良いかもしれません。短期中期的には、リスクをとって投資をするのであれば、投資先の選択及び時期(タイミング)が重要になってくると思いますので、十分な注意及び臨機応変に対応することが必要になってくると思われます。リスク許容度が高くない人や投資の経験が少ない人は長期的な目線での運用を考える方が、リスクを抑えるという意味では良いと思います。


次回のFOMCは5月3日と4日に開催が予定されています。その時までにインフレ率や国際情勢がどのようになっているかで、今後の金融政策の方向性は大きく変わっていくと思われます(今回のFOMCの結果も今後の金融政策についての変更の余地が大きいものとなっている印象でした)。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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