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お役立ち F.I.R.E.について考えるべきこと

お役立ち F.I.R.E.について考えるべきこと

こんにちは。

exit.です。

今回は、最近メディアでもよく見る機会が増えたF.I.R.E.について取り上げたいと思います。


F.I.R.E.とは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとったもので、「経済的に自立を目指して、早期退職をする」という考え方です。F.I.R.E.は誰でも目指すことができる概念として脚光を浴びており、若者を中心に幅広い世代に支持をされており、仕事で定年まで働くのではなく、リタイア時期を自分で決めて、そのあと貯金や資産運用で家計の支出を賄っていこうとする考えです。誰でもできるとメディアで取り上げられ、資産規模が1億円あればできるという記事もあれば、5千万円あればできると書いている記事もあります。メディアや記事によってはその資産規模には大きな振れ幅があるように見受けられますが、誰でも目指すことができるものだという点は共通しています。


まずは、F.I.R.E.を前半のF.I.と後半のR.E.に分けて考えることが大切です。F.I.とは先ほどにも書きましたが、「経済的に自立をすること」です。これは、(勤労)収入よりも支出を低くすること(節約)を徹底して、貯蓄を行い、さらに投資を行うことで金融資産を大きくしていくことです。このこと自体は早期退職のR.E.とは関係なくできることであり、特にF.I.R.Eを目指していない人でも行うべきことです。自分の定年退職後の生活に関わってくるためです。経済的自立の一つの目安は、金融資産が支出の25倍あることと一般的には言われています。年間支出が300万円の人であれば、7500万円の金融資産があれば経済的自立をしている、ということになります。


その次にR.E.について考えます。ここでのポイントは支出のコントロールです。F.I.R.E.を行うための金融資産の金額が記事によって大きくずれているのは、この支出が個人に依ってばらつきが大きいためだと思われます。ルールは簡単で、資産の4%ルールを徹底する、もしくは、「金融資産からの収入(利子や配当)や家賃収入等の収入-支出」の値を0以上にすることです。4%ルールというのは、金融資産の4%を取り崩して生活費に充てていくことです。金融資産が1億円の方であれば、年間400万円を取り崩して生活をすることになります(税金や社会保険料なども含めてです)。


F.I.R.E.を真剣に考えるのであれば、数字の面では自分の月の支出を正しく把握して、必要があれば見直す(節約・倹約)を行うがあります。そのうえで、自分にとって必要となる金額(金融資産額)を把握して、その金融資産の金額を目標とします。そのためには投資を行うことが必要となります。リスク許容度などを考えながらポートフォリオを組み、長期的な運用を行うことが大切になります。数字以外の面でいけば、なぜ自分はF.I.R.E.をしようとするのか、という動機やF.I.R.E.をする理由について考えなければなりません。家族がいれば家族の意向も聞き、すり合わせていくことも必要になります。確固たる理由や動機がなければ、計画を立てただけ(絵に描いた餅)もしくは計画倒れ、という結果になりかねません。楽観的になりすぎず、現実的に計画を立てて定期的に計画を見直すことが必要になります。臨機応変に対応していくことや、継続性、忍耐が必要になります。また、経済環境(特に投資環境)が好調であれば、強気になってF.I.R.E.できると考える人が多くなると思いますが、経済環境の悪化が起こった場合に、自分は耐えられるのかということも考えなければなりません。


最後に、F.I.R.E.は必ずしも達成しなければならないものではありません。働くことを続けるのか自分の意志で辞める時期を選ぶ、という人生の選択肢の一つであり、一つの価値観でしかありません。F.I.R.E.を達成した後に、こんなはずではなかった、と後悔するような結果にならないようにしっかりと事前に考えておくことが大切だと思います。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


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