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お役立ち情報 個人投資家が気を付けるべきこと

お役立ち情報 個人投資家が気を付けるべきこと

こんにちは。

exit.です。

今回は、個人投資家が気を付けるべきことについて取り上げたいと思います。


皆さまは「投資」に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。リスクがあって怖い、博打のようなものなどのような、どちらかというと「リスクが高いもの」をイメージするでしょうか。それとも、どのくらい儲かるのか、どのくらいの利回りが保証されているのかなどのような「リターンを生み出すもの」をイメージするでしょうか。投資経験の有無がイメージの違いを生むかもしれませんし、投資した結果損した方や利益を上げた方でイメージが異なるかもしれません。


投資初心者に多いのはリスクを意識しすぎるパターンだと思われます。そして、投資経験はあるものの知識がない人はリターンの追及を意識しすぎる傾向があるように感じます。リスクもリターンもどちらも大切なのですが、本当に大事なことは両方のバランスをきちんと考えることです。リスク回避だけを考えれば、すべて現預金で置くことになりますが、これはデフレ時には良いのですが、インフレ時には現金の価値の毀損が起こるため、保有している現預金資産の目減りを起こしてしまい、大切な資産を守れません。リターンだけを追求すれば、資産価格が上昇しているときには良いかもしれませんが、資産価格が下落したときに思った以上に損失を出す可能性があります(ポジションの取り方によっては資産価格が下落するほうが利益を出せることもありますので、必ずしも下落が悪いわけではありません)。損失が膨らんでしまえば、資産を守るどころか大幅に自分の資産が減少してしまうということにもなりかねません。


また、リターン追及で多いのは、頻繁なトレードを行う人です。頻繁なトレードはそのためのコストがかかる分、長期投資家のパフォーマンスよりも劣るという結果も出ています。また、短期トレードは自分の後に高値で買ってくれる人がいるからこそ成り立ちます。このような理論を金融の世界ではGreater Fool Theoryと呼びます。自分が買った時より高い価格で自分は売り抜けてまた違う銘柄などをトレードしていきますが、この方法ではやがて行き詰まりが見えてきます。自分の後により高い価格で買ってくれるものがいなくなってくるためです。その最終結果として、損失を出す可能性が高まります。よく言われる「イナゴ投資家」などはこのパターンであることがほとんどです。機関投資家はこのような投資の方法は行いません。資金力の乏しい個人投資家がこの方法を採用して、嵌っていきます。


個人投資家にとって気を付けることは、リスクとリターンのバランスをしっかりととることです。そのために役立つのが以前に弊社のコラムで取り上げましたコア・サテライト戦略の考え方です。コア資産で長期的にリスクを抑えて運用するようにして、サテライト資産で短期・中期的にリターンを追及して運用するようにすれば、資産を守りながら、リスクを抑えながら運用することができます。人によってリスク許容度が異なるので、リスクが取れない人はリスクの高いサテライトでの運用はしない、ということを選択することもできます。常にコア資産がサテライト資産よりも割合として多い状態にしておくことがポイントです。コア資産のリバランス、サテライト資産のリバランスの他にも、コア資産とサテライト資産の間のリバランスも気を付ける必要があります。そして、投資には「絶対」がないということも抑えておくべきポイントです。必ず利益が出る方法など市場には存在しないからです。最後に、何に投資をしても思うようにリターンが出ない時期が必ず来ます(特に長期投資の場合)。その時に耐えられるように資金をコントロールすることが大切です。リスクを取り過ぎたと気づいたときには遅すぎる場合もありますので、常に資金に余力を持たせておくことも大切です。


コア・サテライト戦略については以下のリンクをご覧いただければと思います。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。