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政治経済 株式投資編 2021年の株式投資について

政治経済 株式投資編 2021年の株式投資について

こんにちは。

exit.です。

今回は2021年の株式投資について考えていきたいと思います。


2020年の株式市場ですが、日本の市場を見てみると、日経平均は始値23,204.86円で終値27,444.17円でした。2020年3月には、新型コロナウイルス感染症による影響で安値16,552.83円を記録しました。アメリカでは、S&P500が3,244.67でスタートし、2月から3月にかけて下落し、3月安値では2,191.86を記録しましたが、その後回復し、12月の終値で3,756.07となりました。ハイテク市場やインターネット関連の業界の動向を伺う上での指標となるナスダック総合は9,036.46でスタートし、こちらもS&P500同様2月と3月で下落をしたものの(3月安値で6,631.42)を記録した後に回復し、12月終値12,888.28で2020年を終えました。


株価の動きに関しては、各国の積極的な金融緩和や財政支出が日本のみならずアメリカなどの世界的に株価を支えた側面があるかと思います。そして、この世界的な株高を支える金融緩和や財政支出はまだ当面続くものと思われます。特にアメリカでは、FRBが2023年までゼロ金利を継続する方針であり、ジェローム・パウエル議長もまだ出口戦略について語る時期ではないと述べている状況です。昨年11月以降ワクチンのニュースなどで株式市場が総強気となっており、どこかで調整が入るのではないかとの予測が多くみられますが、調整が入るのは恐らく2月や3月になるとみるものが多いです。去年のように新型コロナウイルス感染症での調整が意識される可能性もありますが、バイデン大統領の政策が思ったように議会を通過しないとなった場合には、そのことをきっかけに調整入りとなる可能性がありますので、そのことを1つのリスク要因として念頭に置いて、ご自身の投資戦略やポートフォリオを見直していただければと思います。


日本市場では値嵩株の上昇が日経平均を押し上げ、アメリカではハイテク株やインターネット関連などナスダック銘柄を中心に株高となっています。特にアメリカではグロース株への投資が目立っている展開になっていますが、これが2021年もこのまま継続しているのかについては注視していく必要が高いと思われます。現在、アメリカの長期国債の利回りが低いままになっていますが、将来的な景気回復などを見越して長期利回りが大きくなってくるとグロース株(取り立ててハイパーグロース株)の株価が大きく下がることが予測されます(この長期国債の利回りの変動に関するリスクはグロース株に投資をする際には特に考慮に入れておかなければならないリスクの一つと考えます)。その際には、グロース株が売られて、出遅れているバリュー株銘柄への資金の移動や、金などの実物資産への投資や利回りが出てきた債券などに投資資金が向かう可能性もあります。2月や3月を意識して、資産の中の現金の比率やグロース株式とバリュー株式、金などの実物資産、債券など保有資産のポートフォリオを点検してみていただければと思います。その中で、リスクを取り過ぎていると判断された場合には、ポートフォリオを保守的なものに組み替えておくなど防御策を事前に取っておくことも必要となります。

※ただし、リスクを下げるということはリターンを下げることも意味することも理解をしておく必要はあります。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきたいと思います。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。