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【お知らせ:M&A支援専門家としての登録  】及び【コラム:事業におけるM&Aについて】

【お知らせ:M&A支援専門家としての登録 】及び【コラム:事業におけるM&Aについて】

こんにちは。

exit.です。


この度弊社はBatonzの支援専門家として登録を致しました。

皆様の出口戦略の一つとして、または投資戦略の一部としてM&Aをお考えのお客様や、M&Aに興味があるというお客様はぜひご連絡をいただければと思います。


リンク先は弊社の紹介ページです。

https://batonz.jp/experts/1515


そして、今回のコラムのテーマは事業におけるM&Aについてです。


M&Aとは「Mergers and Acquisitions」の略で企業の「合併及び買収」を意味します。近年では、後継者不足に悩む中小企業の子息親族への事業譲渡以外の解決策の一つとして注目を浴びています。


まずは、M&Aにおける売却側と買収側でのメリット及びデメリットを簡単に説明していきます。


売却側


(1)メリット

①事業主の高齢化及び後継者不在の会社で発生する事業継承の問題の解決策の一つとして利用できます。

②従業員の雇用や会社の伝統や技術などを守ることができます。

③事業売却目的で起業した起業家の場合には、出口戦略として活用することができます。


(2)デメリット

①事業の買収に興味を持っている相手が見つからない場合があり、そしてまた、相手先の企業が見つかっても、自分の思ったような価格で事業を売却ができない場合があります。

②売却までの手続きに契約や交渉などが必要となり、時間や手間がかかります。


買収側


(1)メリット

①顧客がいる状態から事業をスタートできるため、リスクが低くなります(自分でゼロからスタートさせる必要がなくなります)。

②キャッシュフローをすでに生み出している既存の事業を買収するため、キャッシュフローを稼ぐまでの時間を大幅に短縮することができます。

③自分ですでに他の事業を展開している場合は、規模の拡大(同業の場合)や、シナジー効果(水平/垂直統合の場合)、多角化(他業種の場合)を手早く進めることができます。


(2)デメリット

①買収先の会社の従業員のモチベーション管理に失敗して、退職者を出してしまった場合や、顧客が事業主についており、顧客がついてこないなど、買収による効果が得られない可能性があります。

②買収先の企業の財務状況などを知るためのデューデリジェンス(Due Diligence)が必要となり、時間がかかります。

③買収した企業が簿外債務を抱えており、その存在に気付くのが、買収後となってしまう可能性があります。

※ただし、この場合は表明保障違反となり、また、企業が嘘の情報を記載・提供していた場合は、損害賠償請求をすることができます。ただし、訴訟を起こすことになるので、判決の確定まで時間がかかることになります。


メリットやデメリットをしっかりと比較検討して、また、買収後の事業のイメージや戦略をしっかりと描いていただくことで、M&Aの結果の明暗が分かれることになります。そして、M&Aを成功させるために必要なものとして、売却側にも買収側にも共通するのは、M&Aをサポートしてくれる専門家の存在です。


M&Aを実施するには基本合意や秘密保持契約をはじめ、様々な契約を結ぶ必要があります。また、企業経営に関する法律、会計や財務に関する経験、M&A専門の知識がないと不利な契約を締結するリスクにも直面してしまいます。そして、万が一にも、そのような契約を結んでしまった場合、相手の企業に自分にとって不利な条件を提示されても、拒否ができなくなる可能性があります。そのような、結果になることを防ぐためにも、買い手と売り手のそれぞれにM&Aに精通した仲介業者や支援専門家を使う必要があります。また、仲介業者や支援専門家にも様々ありますので、しっかりと吟味したうえで、自分に合う業者を選定する必要があります。


また、弊社ではM&Aにより、企業を買収または売却して終わりというわけではなく、長期的な視点を持つことが大事だと考えております。買収した場合には、買収後の経営計画や生み出されたキャッシュフローをどのように使っていくのか(もしくは再投資をしていくのか)を考える必要がありますし、売却した場合は売却した資金をどうするのか、ということを考える必要があります。弊社では、お客様の想いやお考えをライフプランに落とし込みながら、各士業と連携してお客様のビジョンを達成できるように戦略を策定していきます。


M&Aの支援専門家としての登録を終え、ますます皆様の出口戦略や投資戦略に役立つパートナーとして、精進してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


次回も皆様の役に立つ情報を発信していきたいと思います。