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投資の基礎 投資信託編 第2回目 インデックスファンド・アクティブファンド・ヘッジファンド

投資の基礎 投資信託編 第2回目 インデックスファンド・アクティブファンド・ヘッジファンド

こんにちは。

exit.です。

今回は、投資信託のインデックスファンドとアクティブファンドについて、そして、一般的な投資信託とヘッジファンドの違いについて簡単に見ていきたいと思います。


・インデックスファンド

特定のベンチマークに連動するように設計されているファンドです。例えば、日本株式に投資するファンドであれば、TOPIXなどがベンチマークとなります。インデックスファンドの投資信託の場合は、運用にかかる手数料が低い(企業調査などにかけるコストが少ないことなどが理由)こと、多くのアクティブファンドが結局は市場平均に負けてしまっている(インデックスファンドに勝てていない)という実証研究での結果が出てしまっていることなどの理由から投資家の人気を集めています。


・アクティブファンド

ベンチマークを上回ることを目標にして運用を目指すファンドです。手数料などのコスト面では、インデックスファンドに劣りますが、ファンドによっては、インデックスファンドを上回る運用成績を残すこともあります。ただし、そのようなファンドはやはり数が多くないので、慎重に選択する必要があります。また、手数料もインデックスファンドと比較して高く、また、ファンドマネージャーの手腕に依るところが多く、ファンドマネージャーが変わった結果、ファンドの運用成績も大きく変わるというリスクもあります。また、アクティブファンドで大切なことは、投資テーマだけではなく、運用評価におけるPerformance(運用成績)、People(運用者)、Philosophy(投資哲学)、Process(投資の意思決定の過程)、Portfolio(資産配分)といった5つのP をチェックすることも大切になります。


このように比較してみると、やはりインデックスファンドのほうが投資家には有利で手間がかからないのだから、インデックスファンドだけを買っていればいいように思われがちですが、実はアクティブファンドにもその存在意義は大いにあります。


例えば、日本株に投資するインデックスファンドであれば、日経平均に連動するように株を組み合わせて、日経平均の値動きに近づけるように設計を行います。しかし、インデックスファンドも万能ではありません。インデックスファンドはアクティブに投資を行っている人たちがつけた価格に依存していると言えます。インデックスファンドのこのような性質は「運用のタダ乗り」とも言われています。


次に、一般的な投資信託とヘッジファンドの違いですが、こちらは指標としているベンチマークを上回る運用を目指す、もしくはベンチマーク通りの値動きをする運用を目指す(どちらの場合も「相対収益」と呼ばれます)か、相場の上下に関係なく利益を出すこと(「絶対収益」と呼ばれます)を目指すのか、という違いがあります。


例えば、アクティブファンドで日経平均をベンチマークとしているファンドの場合は、日経平均が5%上昇すれば、5%超の運用成績を目指す一方で、日経平均が5%下落した場合は、ファンドの運用成績がマイナス4%となった場合でも、ベンチマークを上回ったとして、良いファンドとなってしまいます。インデックスファンドであれば、日経平均が5%上昇(下落)すれば、ファンドの基準価格も5%上昇(下落)する、というように、運用成績がプラスでもマイナスでも、一致することがよいファンドとされています。その一方で、ヘッジファンドは、相場に関係なく絶対的な利益を目指してロング・ショート戦略などをはじめとした投資手法を採用します。また手数料に関しては、ヘッジファンドは「2:20」が定番とされています。2%が管理手数料で20%が成功報酬です。これをヘッジファンドのマネージャーなどはこれをインセンティブにしています。また、投資信託は信託報酬(残高に応じてもらえる報酬)があるため規模の拡大志向となり、ヘッジファンドは、報酬が投資成績によるため、パフォーマンス志向となりやすいです。


インデックスファンドがいいのか、アクティブファンドがいいのか、自分のファンドのポートフォリオにヘッジファンドを組み入れるのか、など考えることは多くあります。また、インデックスファンドが絶対的に良いもので、アクティブファンドやヘッジファンドは良くないものだと決めつけてしまうのではなく、一人一人のリスク許容度をもとに決定していくものだと考えています。正しい知識を身に着けて、自分のライフプランやリスク許容度に応じて投資を考えていただければと思っています。


次回も皆様のお役に立つ情報を提供していきたいと思います。