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投資の知識 基本編 一括投資と積立投資

投資の知識 基本編 一括投資と積立投資

こんにちは。

exit.です。


今回は、いろいろと比較されることの多い一括投資(Lump Sum Investment)と積立投資(ドルコスト平均法:Dollar-Cost Averaging)のメリットとデメリットを簡単に比較していきたいと思います。


一括投資とは、一度にまとまった金額を一気に投資する方法です。


メリット①:相場が下がりきったときに購入(投資開始)することにより、大きな利益を狙うことができます。つまり、底値(もしくは底値に近い値)で投資することで、取得単価を低く抑えることができているため、相場が上昇したときの恩恵をドルコスト平均法よりも受けやすいです。


メリット②:買い付けにかかる手数料がかかる場合には、手数料の負担を低く抑えることができます。ドルコスト平均法で買い付けに手数料がかかるものを選んでいる場合はコストがその分高くなってしまいます(一括投資の場合は一度で済みますが、ドルコスト平均法では買い付けのたびに手数料が発生してしまうためです)。


デメリット①:投資を始めた時期が相場の底ではなく、さらに下がってしまった場合、いきなり含み損を抱える可能性が高くなり、最悪の場合は塩漬けで資金を動かせなくなってしまいます。このような場合は損切をどうするのか、損切りする場合にはいつどのタイミングで行うかという別の問題が出てきます。


デメリット②:投資するタイミングを自分で計ることになるため、投資初心者には不向きな投資法です。自分で今が一括投資に最適なタイミングなのかどうかを判断する必要があるため、その判断ができないのであれば、この方法は避けたほうが無難です。


ドルコスト平均法とは、ある一定期間ごとに一定金額を投資していくことで、取得価額の平均化を目指す方法です。


メリット①:小さな金額からでも投資を始めることができます。一括投資をする場合のような大きな元手を必要とするものではなく、ご自身で無理なくできる範囲で積み立てていくことができるので、気軽に始めやすいという特徴があります。


メリット②:時間を味方につけることもできます。早く始めれば始めるほど、積み立てて運用できる期間が長くなるので、有利になりやすいです。


メリット③:機械的に決まった金額で毎回取引を行うことにより、感情に左右されにくくなります。相場の変動に関係なく、自分で決めた一定金額を投資していくことになるので、投資する・投資しないという判断が自分の感情によってぶれることをある程度防ぐことができます。


デメリット①:長期的に見て右肩下がりの相場や商品に投資してしまうと、損失が拡大してしまう恐れがあります。この場合、平均取得単価を下げることはできます(いわゆるナンピン買いです)が、回復の見込みがないものに投資を続けてしまうと、赤字を垂れ流すことになってしまいます。ただし、短期的な値下がりで長期的に回復する見込みがあるのであれば問題はありません。


デメリット②:商品によっては買い付けに手数料がかかるものもあるため、手数料負担が大きくなる可能性もあります(一括投資のメリット②がドルコスト平均法のデメリット②となります)。この場合は、買い付けに手数料がかからない商品を選ぶことでコストを抑えることができます。


再度ここでお伝えしますが、一括投資はタイミングが最も重要な要素で、積み立て投資(ドルコスト平均法による投資)では、買い付けの手数料が安い商品(投資信託であれば、ノーロードと呼ばれる買い付け手数料がかからないもの)を選ぶことが重要になってきます。


一括投資もドルコスト平均法を使った投資方法も万能というわけではなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。ただし、投資に自信のない方や初心者の方はドルコスト平均法を利用した積立投資からスタートしたほうが安全と言えそうです。


次回も皆様のお役に立てるような情報を提供していければと思います。