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経営 お役立ち情報 貸借対照表の改善について

経営 お役立ち情報 貸借対照表の改善について

こんにちは。

exit.です。

今回は、貸借対照表(バランスシート)の改善について取り上げたいと思います。


経営者や財務担当者や株式投資を行っている人などには、既になじみがあるものと思いますが、そもそも貸借対照表とは何かを簡単に説明したいと思います。貸借対照表とは、企業の特定時点(月末や期末など)での財務状況を示す財務諸表の一つで、企業の資産、負債、純資産の三つを記録します。資産は企業が所有し、将来的に経済的な利益をもたらすと見込まれる資源や財産を示し、通常、流動資産と固定資産に分けられます。負債は企業が現在金融機関から借りている借入金や未払いの請求書(買掛金など)、将来的に支払う必要がある債務を示し、流動負債と固定負債に分けられます。純資産はから負債を差し引いたもので、投資家や株主に対する残りの価値を示します。純資産には株主資本や利益剰余金などが含まれます。


貸借対照表の改善には、いくつかの方法があります。一つ目に、資産と負債の管理を行うことです。資産の最適な管理と負債のコントロールが重要となります。無駄な在庫の削減や、資産の最適化(不要な資産の売却など)、負債の返済スケジュールの見直し(買掛金などの支払いタームの変更など)を行うことで資産・負債をコントロールすることを考えることが大切となります。二つ目は、正確かつ迅速な記録(記帳や伝票入力など)です。貸借対照表に反映される数字は、当然ながら入力される会計処理に基づいています。会計上のルールや法令に準拠し、正確かつ迅速な記録を行うことでリアルタイムでの把握・確認が可能となります。また、資産や負債の評価方法にも注意を払いましょう。過大評価された資産や過少計上されている負債などは後々問題になることが多いです。三つめは、財務指標の改善を意識することです。例えば、負債比率や流動比率などの指標を改善するために、負債の削減や資産の増加を目指すことが考えられます。四つ目は、キャッシュフローの改善点を探すことです。貸借対照表の一部として現金や現金同等物も含まれていますので、キャッシュフローの改善により、流動性を高めることができます。最後に、将来の見通しと戦略的な計画を立てることです。貸借対照表は現在の企業の財務状況を示すだけでなく、将来の見通しにも影響を与えます。将来の計画を立て、適切な財務戦略を策定することで、貸借対照表の改善に繋げることができます。


また、経営者や財務担当者などが取り組むべき財務分析や財務戦略の立案としては次のようなものがあります。一つ目は、比率分析です。これは企業の財務状態を理解するための比率や指標を使用することで、比率分析を行うことで企業の財務パフォーマンスを数値化し、その評価や改善につなげることが期待できます。比率分析の例としては、流動比率、負債比率、収益性指標、利益率などがあります。二つ目は、水準分析です。ある特定の期間における財務データを分析し、企業の財務状況の変化やトレンドを把握するものです。過去数年間の収益や利益、資産、負債などの変化を分析することで、企業の成長や安定性を評価することができます。三つ目に、キャッシュフロー分析があります。企業のキャッシュフロー計算書を用いて、企業の現金の流れを分析します。キャッシュフロー計算書は、営業活動に係るキャッシュフロー、投資活動に係るキャッシュフロー、財務活動に係るキャッシュフローの3つのパートに分かれています。キャッシュフロー計算書の作成は基準を満たす企業以外には義務付けられておらず、作っていない企業も多いかもしれません。しかし、自社の状況を分析する一つの方法として、作成されることをお勧めします。最後に、コミュニケーションと透明性の確保をすることです。財務担当者と経営者は財務情報の透明性を確保し、適切なコミュニケーションを図ることが求められます。企業内部に財務担当者を置かず、外部の税理士などに依頼をしている場合もあると思います。その場合でも、コミュニケーションをしっかりと図ることで自社の状況についての理解を正確に行うことができます。


小さな企業では、経営者一人ですべてのことを行っている場合もあるかもしれません。人を雇う余裕はない場合でも外部の人材を有効に使うことで自社の改善を図っていくことは可能です。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


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