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経営 企業や医院の経営には資金繰り(キャッシュフロー)と貸借対照表の両方が大切 第1回目

経営 企業や医院の経営には資金繰り(キャッシュフロー)と貸借対照表の両方が大切 第1回目

こんにちは。

exit.です。

今回は、会社や医院の経営に大切な資金繰り(キャッシュフロー)と貸借対照表(バランスシート)について取り上げたいと思います。


(中小)企業や医院では、経営者も経理・財務担当者も損益計算書(P/L)を重点的に見ることが多いように思います。予算(事k業計画)などを立てる際にも売上高や経費を数値化し、その結果として出てくる利益(営業利益や経常利益)を経営目標とすることが多いかと思います。事業内容によっては、設備投資が必要となるため、借入を行うのか、自社の手持ち資金で対応するのか、といった簡単な資金計画を立てている会社もあると思います。しかし、銀行などで資金調達をするとなった場合や自社や医院の今後の展開を考える際には、損益計算書も大切なのですが、貸借対照表や資金繰りはもっと大切なものとなります。貸借対照表の内容次第では、たとえ利益が出ていたとしても借入ができず、資金繰りを確認していないと、利益が出ているのに手持ちの資金がなくなる(黒字倒産)という事態に直面することになりかねません。


なぜ銀行と話をする際に、損益計算書だけでは無く貸借対照表も大切になるのかと言いますと、損益計算書は1年間の事業の成績を表す財務諸表なのに対して、貸借対照表はこれまでの事業成績の積み重ねの上に出てきている数値を表す財務諸表であるためです。そして貸借対照表を改善するためには、1年間だけ頑張って売上や利益を上げればよいというわけではなく、基本的には複数年にわたって改善に向けて行動していく必要があります(起業してから年月が経っていない場合は1年で大きく改善する可能性はあります)。闇雲に売り上げを上げて利益を計上していけばよいというわけではなく、貸借対照表と売り上げやキャッシュのバランスを見ていかなければなりません。売上・利益が上がっても、回収サイクルが長いと売掛金が大きく増加し、会社の資金繰りを圧迫してしまいます。また在庫を増やしてしまうと、買掛金の支払いが先行する結果となり、これも資金繰りを圧迫する要因となります。こうなるとせっかく利益を上げても、貸借対照表の内容が悪くなり(売掛金や在庫の増加など)、手元の資金も少なくなってしまいます(買掛金の支払い先行など)。損益計算書だけを見ていては、このような売掛金の増加や在庫増加などによる貸借対照表の内容の悪化に気づかない場合があります。


貸借対照表の構造としては、左側(資産の部)は集めたお金の使い方、右側(負債の部および資本の部)はお金の集め方を表しています。資産側ばかり注視して、負債と資本のバランスが崩れていると、銀行の評価として渋いものになってしまう可能性があります。企業の成長や医院の安定的な経営などにつなげていくためには、この左右(資産-負債-資本)のバランスを考えていかなければなりません。資金繰り表以外でお金の流れを見ることも、キャッシュフロー計算書を作成すれば可能となります。


次回のコラムでも引き続き今回のテーマを取り上げたいと思います。


弊社では経営コンサルティングも行っておりますので、経営に関する疑問などがございましたら、お問い合わせよりご連絡いただければと思います。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


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