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政治経済 株式投資編 2023年の第1四半期の振り返り

政治経済 株式投資編 2023年の第1四半期の振り返り

こんにちは。

exit.です。

今回のコラムでは、2023年の第1四半期の状況を振り返りつつ今後について考えていきたいと思います。


まず、日本の株式市場について振り返りたいと思います。日経平均は28,041.48円、TOPIXは2,003.50ポイントでそれぞれ3月を終了しています。年初来リターンとしては、日経平均が+7.46%、TOPIXが+5.91%となっています。国内のニュースとして、新型コロナウイルスの5類への引き下げ、植田和男氏が日銀新総裁候補として名前が挙がり、岸田首相がウクライナを訪問しています。スポーツの話題では、WBCで日本が決勝戦でアメリカを下し優勝しました。


次に、アメリカの市場について振り返ります。ダウ平均株価は33,273.10ドル、NASDAQ総合は12,221.91ポイント、S&P500は4,109.31ポイントで3月を終えました。年初来リターンはダウ平均株価で0.38%、NASDAQ総合は16.77%、S&P500は7.03%と去年は大きくマイナスだったNASDAQが市場を引っ張る形となりました。また、ヨーロッパでは、イギリスのFTSE100が7,631.74ポイント、ユーロ・ストックス50は4,315.05ユーロが3月末時点の数字となっています。年初来リターンはFTSE100が+2.42%、ユーロ・ストックス50が+13.74%となっています。欧米のニュースとしては、バイデン大統領のウクライナ電撃訪問、シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行の経営破綻やクレディ・スイスがUBSに買収されるなどの金融危機関連のニュースが目立つこととなりました。


新興国では香港ハンセン指数や上海総合指数は年初来リターンがそれぞれ+3.13%と+5.94%とプラスになったのに対し、インドのNifty50とSENSEX30はそれぞれ-4.12%と-3.04%とマイナスになりました。去年、新興国の中でも比較的大きく値を下げたベトナムのハノイ30は3月末時点での年初来リターンは+6.81%となっています。新興国関連のニュースでは、トルコ及びシリアでの震災や習近平氏が全人代で台湾の統一への決意を述べ、インドとマレーシアではFTA締結(その後インドルピーでの貿易決済に合意)、イランとサウジアラアの国交再開などがありました。人民元やインドルピーでの貿易の決済の動きが出てくるなど、ドル覇権から通貨の多軸化が進む予感を感じさせるニュースも目立っているように思います。


アメリカを中心にインフレ率はピークアウトしているとする予測が多く、景気が悪化し中央銀行は利上げをやめて利下げを行うという観測も多くなっています。ただし、OPECプラスが原油の減産を行うことを決定するなどインフレが根強く残ることになるかもしれないニュースも出ています。景気の悪化(ハードランディング)や金融不安を考えると利上げ継続するには限界があるけれども、インフレが高止まりするという局面になる可能性も考慮に入れてポートフォリオを組む必要があるかもしれません。金やビットコインなどの価格は上昇しています。ビットコインのような暗号資産はリスクが高いかもしれませんが、金は実物であれば税金面では譲渡所得となり長期投資として持つ意味もあるのではないかと思います。タイミングは人それぞれかもしれませんが、ポートフォリオの見直しやリバランス(特に現金資産の割合)は必要に応じて行っていただければと思います。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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