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世界経済 海外企業編 Apple Inc.

世界経済 海外企業編 Apple Inc.

こんにちは。

exit.です。

今回は、2022年10月27日に第4四半期の決算発表を行ったApple Inc.(以下アップル)(ティッカー:APPL)について取り上げたいと思います。


アップルは最初、Apple Computer Companyとして1976年4月1日にスティーブ・ジョブズ氏、スティーブ・ウォズニアック氏、ロナルド・ウェイン氏の3名によって設立されました。最初はウォズニアック氏が開発を行ったApple Iを販売していました。設立の翌年の1997年Apple Computer, Inc.として法人化を行いました。1980年12月12日に新規株式公開(IPO)を行いました。しかし、1985年5月にジョブズ氏はアップル社を当時のCEOだったジョン・スカリー氏から権限を持たない会長職に就けられ、同年9月には会長職も辞してNeXT社を設立することになります。この新会社は1997年にアップルに買収されることにより、ジョブズ氏はアップルに復帰することになります(CEOには2000年に就任)。この後、ジョブズ氏は2011年に病気を理由に休職となり(同年10月5日に死去)、後を当時COOであったティム・クック氏が引継ぎ今の体制となっています。


アップルの第4四半期の決算の内容ですが、売上高の実績は901.5億ドルで市場予測である889億ドルを上回りました。一株当たり利益も1.29ドルで市場予測の1.27ドルを上回りました。売上高についてセグメント(部門)別を見てみると、iPhoneは426億円の売上ですが、427億ドルだった市場予想を下回り、iPadも72億ドルの売上で、こちらも市場予測である78億ドルを下回り、サービス売り上げも192億ドルで市場予測200億ドルを下回りました。その一方でMac(PC)は115億ドルで、93億ドルの市場予測を上回り、ウェアラブル・ホーム・アクセサリー部門での売り上げ97億ドルで、市場予想の92億ドルを上回りました。キャッシュフローを見てみると、営業キャッシュフローは1,221億ドルのプラスで、投資キャッシュフローの設備投資は107億ドルなので1,114億ドルのフリーキャッシュフロー(営業キャッシュフロー-投資キャッシュフロー)となっています。これは、2021年9月期の決算におけるフリーキャッシュフローよりも金額としては大きくなっています。このキャッシュを如何に今後の成長分野への投資につなげていくのか、もしくは配当や自社株買いなどの株主還元に向けていくのかに注目をしてみると良いかもしれません。

※なお、来期の見通し(ガイダンス)のアップルからの発表はありませんでした。


ドル高の影響はありましたが(売上高に与えた影響は6%程度とみられています)、市場予測を上回る数字を出している点(第4四半期に関して)は評価ができると考えられます。ただし、利益率の高いサービス部門の売上が減速している点及び今後のiPhoneやiPad、Mac(PC)の需要が世界経済の減速により弱ってくるリスクは注意点となります。

※鴻海のiPhone工場では11月の出荷3割減もあり得るとの報道が出ているようです。原因としては、新型コロナウイルス感染症による工場の稼働の大幅な減少によるものとのことです。


以下のリンクはアップルの投資家情報(IR)のサイトです。

https://investor.apple.com/investor-relations/default.aspx


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


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