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世界経済 海外企業編 Alphabet Inc.

世界経済 海外企業編 Alphabet Inc.

こんにちは。

exit.です。

今回は、2022年10月25日に第3四半期の決算発表を行いましたAlphabet Inc.(以下グーグル)(ティッカー:GOOG、GOOGL)について取り上げたいと思います。


まず、ティッカーが2つ(GOOG、GOOGL)ありますが、この違いについて解説をしたいと思います。ティッカーGOOGはClass C Share(クラスC株式)と呼ばれるもので、株主総会での議決権はありません。その代わりにプレミアムが付くためもう一方の株式よりも微妙に高い値段で取引をされています(高い値段で取引されることが多いです)。もう1つが、ティッカーGOOGLで、こちらはClass A Share(クラスA株式)と呼ばれるもので、こちらには株主総会での議決権があります。


グーグルは1998年9月7日にラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏によって設立されました(最初は1996年1月にスタンフォード大学の博士課程での研究プロジェクトとして歴史は始まっています)。社名はgoogol(グーゴル)という1の後に100個続く数字の単位から取っています。グーグル最初の拠点はカリフォルニア州メンローパークにペイジ氏の友人のスーザン・ウォシッキー氏が所有するガレージの中に置かれました。グーグルの株式は2004年8月19日に新規上場(IPO)されました。2015年8月10日に新しい持ち株会社としてAlphabet Inc.の設立を告知し、グーグルの子会社のAlphabetへと移動していく形で再編されていきました。現在では、Alphabetにはグーグルの他にX Development LLC(自動運転技術(ロボットカー)やスマートグラスなどの開発)などの企業が子会社として含まれています。


第3四半期の決算の内容ですが、売上高は691億ドルで市場予測の706億ドルを下回り、一株当たり利益も1.06ドルと市場予測の1.25ドルを下回りました。広告収入がネットワーク広告及びYouTube広告で苦戦となりました。特にYouTubeに関しては前年割れとなっています。またドル高の影響があり、数字上では売上高の前年比は+6%となっていますが、為替が例年通り(前年と変わらなければ)であれば売り上げの前年比較は+11%となっていると決算資料にて開示しており、為替の影響の大きさが分かる内容となっています。売上高は前年比で+6%しか伸びなかった一方で、費用は特に研究開発費が大きく増加し前年比で+18%増加したことが響き、一株当たり利益の市場予測未達となりました。この傾向は通年で見た場合でも変わらず売り上げは前年比で+13.4%の増加となっている一方で費用は+20%ほどの増加となっているため、営業利益率は前年の31.2%から、2022年は27.4%と下がっています。営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを引いたフリーキャッシュフローは四半期160億ドル程度では通年では約440億ドルとなっており、キャッシュフローは潤沢であることが分かります。


決算の内容を見ると、売り上げは増加していますが、費用の増加の方が大きく、結果利益が圧迫されています。景気後退の懸念による企業広告予算の減少やドル高による影響、新型コロナウイルス感染症による外出規制の恩恵を受けたYouTubeの苦戦など様々な要因があります。ただ、Web3のプロジェクトの立ち上げなどを行っており、すぐには芽が出ないかもしれませんが今後の業績に与える可能性はありますので、会社の発表や報道には注目をしておくと良いと思います。


以下がグーグルの投資家情報(IR)へのリンクとなります。

https://abc.xyz/investor/


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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