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政治経済 株式投資編 2022年の第3四半期の振り返り

政治経済 株式投資編 2022年の第3四半期の振り返り

こんにちは。

exit.です。

今回のコラムでは、2022年の第3四半期の株式を中心とした市場について振り返りたいと思います。


まず、日本(日経平均及びTOPIX)からですが、9月末の日経平均は25,937.21円、TOPIXは1,835.94ポイントでした。今年の日経平均の終値ベースでの最安値は3月9日の24,717.53円で、最安値は上回りましたが26,000円は割り込んで9月終了となりました。TOPIXも日経平均と同じく3月9日の1,758.89ポイントは上回り9月は終了となりました。年初来リターンは日経平均が-9.91%、TOPIXが-7.85%となっています。直近(52週)の高値から-10%で調整局面、-20%でベアマーケットと呼ばれています。どちらも52週の高値からは-10%を超えて下落していますが、-20%を超えるところまでは来ていません。比較的日本株式市場は持ちこたえているほうだと思われますが、ドルベースにした場合には、円安が影響しており大きく値を崩しています。


アメリカでは、NYダウもS&P500もNSADAQ総合もそろって年初来最安値を更新して9月を終了しています。NYダウは28,730.12ドル、S&P500は3,585.62ポイント、NASDAQ総合は10,575.62ポイントとなっています。それぞれの年初来リターンはNYダウが-20.94%、S&P500で-24.77%、NASDAQ総合で-32.40%となっており、年初来リターンの段階でベアマーケットと呼ばれる状態になっています。また、10月からは第3四半期の企業の決算発表のシーズンとなります。10月の第3週目(10/17~)にはTeslaやNetflixの決算発表が予定されており、第4週目(10/24~)にはGoogle(Alphabet)、Apple、Facebook(現在のMeta Platforms)、Amazonといった大型株の決算発表が予定されています。ここでの決算内容や決算報告で語られる内容が市場の動向に影響をどのように与えるのかは注視していく必要があると思います。


アメリカの10年国債の利回りも3.829%となっており、2年国債の利回り4.273%との利回りの差が-0.444%と逆イールドの状態となっています。逆イールドは投資家が将来の景気後退を予測していることを意味しています。逆イールドの発生で必ずしも不景気になるという訳ではありませんが、FRBのジェローム・パウエル議長はソフトランディング(景気の軟着陸:景気後退を招くことなくインフレを収束されること)を語ることを止めて、景気を犠牲にしてもインフレを終わらせる方向にシフトをしています。政策金利は現在3.00%~3.25%で、年内残り2回のFOMCで0.75%と0.50%の利上げを行い、4.25%~4.50%で2022年を終え、2023年に一度0.25%の利上げを行い、4.50%~4.75%にしたところで利上げを終了するというのが現在の見通しとなっています。


国際連合(UN)が世界経済の景気後退のリスクや新興国の経済に重大な影響を及ぼす可能性を考慮してアメリカなどの主要諸国の中央銀行に対して利上げの停止を求めており、国連の要請に応じて金融政策の変更をするのかどうかに注目が集まります。景気の先行きに不透明感はあるものの利上げの停止は株価にとってはプラスの材料になり得るため、ポートフォリオのリバランスには良いタイミングとなるかもしれません。イギリスのトラス政権の減税政策についても見直しがされることとなったため、イギリスの国債が買い戻されたことも株式市場にとってはプラスとなっています。


前回の第2四半期の振り返りは以下のリンクからお読みいただくことができます。


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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