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世界経済 海外企業編 Netflix, Inc.

世界経済 海外企業編 Netflix, Inc.

こんにちは。

exit.です。

今回は、2022年4月19日に第一四半期の決算発表を行ったNetflix, Inc.(以下、ネットフリックス)(ティッカー:NFLX)について取り上げたいと思います。


ネットフリックスは、1997年8月29日にマーク・ランドルフ氏とリード・ヘイスティングス氏(現CEO)によってカリフォルニア州のスコッツバレーで設立されたストリーミングサービスを提供する会社です。初期はDVDのWebサイトによるレンタルサービスを行っており、1999年にはその事業を発展させて定額制のサービスの提供を開始しました。2007年には、動画のストリーミングサービスに移行することで、今現在私たちがよく知るネットフリックスとなっています。ネットフリックスは2020年の新型コロナ感染症拡大で大きく契約者数を増やし成長を加速させていました。


決算の内容について、売上高は7,867百万ドルで市場予測の7,930百万ドルを下回りました。一株当たり利益は3.53ドルで市場予測の2.89ドルを超えています。第2四半期予想は、ガイダンスが売上高8,053百万ドルでコンセンサスは8,210百万ドル、一株当たり利益はガイダンスで3.00ドル、コンセンサスは3.01ドルとなっており、売上高及び一株当たり利益の両方でコンセンサスを下回っています。

※ガイダンス=企業側が出す見通し

コンセンサス=市場予測


もう少し細かく見ていきますと、売上高や純利益は2022年と2021年の同期間を見ますと、7,867百万ドルと7,163百万ドルで9.8%ほどの増加、1,597百万ドルと1,707百万ドルで約6.4%の減少となっています。キャッシュフローでも同期間を見ますと、営業活動に係るキャッシュフローで923百万ドルと777百万ドルとなっており、投資キャッシュフローは-246百万ドルと-86百万ドルとなっており、フリーキャッシュフローはプラスで推移しています。投資キャッシュフローでは、2つの会社(Scanline(視覚効果スタジオ)とBig Boss(モバイルゲーム開発))の買収を行っているためマイナスが前年同期と比較するとマイナスが大きくなっています。


過去10年で初めて契約者数がマイナスとなっています。契約者は、20万人の減少となっていますが、これはロシアで70万人が解約したこと(ロシア事業を停止したことなどの影響)が主要因であり、ロシアを除けば50万人契約者が増えたことになります。さらに、第2四半期では200万人の契約者減少が見込まれています。YouTubeやディズニー+、huluといった動画や映画のストリーミングサービスでの競争が激しくなっており、また家族間や友人間でのアカウントの共有等が行われていることもあり、実態としてはかなり厳しい状況にあることはネットフリックスの経営陣も感じていると思われます。対策としては、広告付きの安価プランを数年内に新しく立ち上げること及び、パスワード(アカウント)の共有を取り締まる方向で動くとのことを発表し、アニメーション作品の制作の取りやめや、制作費の抑制を行うことも公表しています。また、会社として今後はゲームコンテンツも提供することを視野に入れており、積極的に買収を進めています。


以下は、ネットフリックスのIR(投資家情報)へのリンクです。

https://ir.netflix.net/ir-overview/profile/default.aspx


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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