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世界経済 バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL:後払い)とMerqeta, Inc.

世界経済 バイ・ナウ・ペイ・レイター(BNPL:後払い)とMerqeta, Inc.

こんにちは。
exit.です。
今回は、BNPL(Buy Now, Pay Later)とMarqeta, Inc.について取り上げたいと思います。


BNPLとは主にECを中心に利用されており、ヨーロッパやオーストラリアで利用されるようになりアメリカでも近年利用者や利用金額が大幅に増加し最盛期を迎えつつある、フィンテックと結びついている新しいサービス(支払い方法)です。このBNPLは日本語では後払いと訳されますが、分割払いの手数料が利用者(消費者)負担ではない点や与信審査がない点(ただし、上限額はあります)で今までの後払いやクレジットカードを利用した分割払いとは異なります。また、利用するECのお店などでも新規顧客の獲得や既存顧客の離脱防止(新しい支払方法のオプションを提示することができるため)に役立つことや、代金回収のリスクの軽減などのメリットがありますが、手数料が場合によっては大きくなってしまう点はデメリットとしてあります。分割払いのスケジュールは利用者(消費者)が決定することができ、支払いの遅延さえなければペナルティーはありません(繰り上げ支払いもできます)。


例えば、ECサイトを運営するA社がBNPL事業者の提供するサービス(Marqetaのプラットフォームを利用)を利用するとなった場合を例にします。
①消費者がA社のECサイトで買い物をして、BNPLを支払方法として選択します
②A社はBNPL事業者から代金を受け取ります(このときA社はBNPL事業者に対して手数料を支払います)
③BNPL事業者はMarqetaのプラットフォームを利用しているので、決済代金に応じた利用手数料を支払います
④利用者はBNPL事業者に対して支払条件に応じた支払いを行います
⑤BNPL事業者はBNPLを利用した消費者の債権をまとめて銀行に持ち込むことで現金化し、銀行は持ち込まれたBNPL債権を証券化して機関投資家に販売します
順番は前後するものもあるかもしれませんが、大まかな流れとしては上記のようなものになります。


このBNPLを裏で支える(BNPLだけではありません)のがMarqeta, Inc.(ティッカー:MQ、以下マルケタ)で2021年6月9日にNASDAQに上場を行った会社です。11月12日にロックアップピリオドの解除(大口投資家が株の売却をできるようになる)を迎えています。マルケタは、モダンカードの発行のプラットフォームの会社で主な顧客はSquare、Affirm、Doordash、Klarna、Coinbase等がいます。マルケタは、マルケタのプラットフォームを通じてクレジットカードやデビットカードの発行を依頼してきた顧客にインフラへのアクセスを許可して利用料を受け取ります。この会社は正確には、BNPL銘柄と呼ばれるものではないのですが、マルケタの顧客がBNPLのサービスを提供しており、その伸びが大きくマルケタのプラットフォームを利用していることからマルケタもBNPL銘柄として取り扱われることが多いです。そのマルケタですが、11月11日に第3四半期の決算を発表しています。売上高は131.5百万ドルで市場予測の119.56百万ドルを上回り、一株当たり利益の-0.08ドルは市場予測の-0.13ドルを上回っています。また、第4四半期のガイダンス(会社予測)も発表していますが、売上高の134百万ドル~139百万ドルは市場予測の126.34百万ドルを超過しています。粗利率は第3四半期ではおよそ45%で前年同期比の約42%から改善しています。今期の通年の粗利率では43%と前年の通期の40%と比較しても良い結果となっています。営業キャッシュフローは1.35百万ドルのプラス、フリーキャッシュフローは有価証券の影響を除いて-0.9百万ドルとなっています。前年と比較すると、今期の方が赤字は大きくなっている分営業キャッシュフローもフリーキャッシュフローも小さくはなっています。


BNPLは消費者や利用者の利便性を高めていく金融サービスになると思いますが、今後については法規制が強まる可能性もあります。利用する側のリテラシーが求められることもあると思います。SquareがオーストラリアのBNPL企業のAfterpayを買収するなど大型買収案件が出てくるかもしれません。また、BNPL債権が焦げ付いた場合には、最終的には機関投資家が損失を被ることになりますが、あまりにも頻発するようであれば機関投資家も投資を控えるということになる可能性もあります(すぐにではないと思います)。こうなった場合には、BNPLの利用について制限がかかってくるかもしれません。このあたりのリスクは考慮しておいても良いと思います。


以下のリンクがマルケタのIRページです。
https://investors.marqeta.com/


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


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