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世界経済 海外企業決算編 Coinbase, Inc. 第2回目

世界経済 海外企業決算編 Coinbase, Inc. 第2回目

こんにちは。

exit.です。

今回は2021年4月14日にナスダックに上場をしたCoinbase, Inc.(ティッカー:COIN、以下コインベース)の決算発表(2021年8月10日)について取り上げたいと思います。


コインベースの第2四半期での売り上げは2,228百万ドルと前期の186百万ドルと比較をすると約12倍となっています。今期の数値(6か月)では4,029百万ドルと前期の377百万ドルと比較して約11倍と急成長を遂げています。第2四半期の純利益も1,606百万ドルと前期の32百万ドルの50倍以上となっています。キャッシュフローを見てみますと、今期の営業キャッシュフローは7,395百万ドルのプラスで前期の638百万ドルから大幅に増えています。営業キャッシュフロー-投資キャッシュフローで計算されるフリーキャッシュフローは7,057百万ドルのプラスで前期の638百万ドルから比較してこちらも大幅に増加をしています。上場後の間もない企業ではありますが、しっかりと利益を出し、キャッシュもしっかりと稼げる企業になっていることが確認できます。また、コインベースは暗号資産取引所で行われる暗号資産の売買によって手数料を得るビジネスモデルとなっておりますので、どのくらいの利用者がいたのか、どのくらい金額ベースでの取引が行われたのか、という点も確認のポイントとなります。今期の利用者は8.8百万人で取引量としては4,620億ドルとなっていますが、これは2020年第2四半期の数字の1.5百万人、280億ドルと比較して大幅に増えていることが分かります。ただし、直近の第3四半期(7月~9月期)では取引利用者数、取引高共に減少する見通しを発表しています。このことを嫌い、業績自体は良かったはずなのに株価は冴えない結果となっています。


日本にも関係することで、コインベーが日本事業を準備する中で三菱UFJ銀行をパートナーとすることも発表をしています。コインベースが日本での業務を開始すれば、日本国内の暗号資産取引所にとっては大きな脅威となります。現在日本国内では、暗号資産取引所単体で上場している会社はありません(上場企業の子会社やサービスの一環としての提供であるケースはあります)。コインベースは暗号資産の取引所としてアメリカで上場しているためセキュリティ面や取引される暗号資産の種類についての監視がされています。そのことが、安心して利用できると言う一種のブランドとして機能している面もあると思います。


暗号資産が将来的にどのようになっていくのかは不透明感が強く、各国の法規制がどのようになっていくかを見極める必要はあると思います。代表的なビットコインは年初から上昇を続け一時6万ドルを超えましたが、5月ごろから下落をはじめ、7月中旬には3万ドルを割り込むなどしていました。7月末ごろからまた値を上げ始め、一時5万ドルを回復するところまで来ています。本コラムを執筆時では4.7万ドルほどになっています。アメリカのSEC長官ゲーリー・ゲンスラー氏(日本の金融庁長官をイメージしてもらえればと思います)は、当面はビットコインのETFを承認する予定はないと答えています。ただし、ビットコインの先物取引には含みを持たせています。将来的には、ビットコインの先物取引が開始されるかもしれません。そうなれば、値動きが緩くなり、一般の投資家が手を出しやすくなるかもしれません。また、ビットコインETFがアメリカで仮に承認されれば、さらに多くの投資家の投資対象となるでしょう。ただ、その場合、売買取引手数料を収入の柱とするコインベースには逆風になる可能性はあります。コインベースの売買取引での収入は1,930百万ドルであり、今期の売り上げの86%を占めていますので、ここが減るとなると企業の収益としてはかなり厳しくなることが分かります。


コインベースを取り上げた前回の弊社のコラムへのリンクです。今回のコラムと併せてご覧いただければと思います。


以下のリンクは、コインベースIRのページです。

https://investor.coinbase.com/overview/default.aspx


次回も皆様のお役に立つ情報を発信していきます。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。


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