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投資の基礎 株式投資編 逆張り投資と順張り投資について

投資の基礎 株式投資編 逆張り投資と順張り投資について

こんにちは。

exit.です。

今回は、投資における順張りと逆張りについて見ていきたいと思います。


順張りとは、株価などが上昇しているときに買い、逆に株価などが下落しているときには売るというやり方です。株価チャート(ローソク足)などのテクニカル分析を活用して、株価が上昇(もしくは下落)していくトレンドを確認しながら取引を行っていきます。株価が上がっているときに買い、株価が下がっているときに売るので、取引を行った直後から利益(含み益)が基本的には出る形になります。逆に取引を行った直後からマイナス(含み損)が出るようであれば、タイミングが遅すぎて高値掴み(買いの場合)した可能性があるので、注意が必要です。トレンドが変わって、株価の上昇トレンドが下落トレンドに変われば売り、下落トレンドが上昇トレンドに変われば買い、と反対取引を行って終了となります。こちらは比較的短期間で利益(含み益)が出る手法になります。この手法はまた初心者に向けと言われることが多いです。


逆張りとは、順張りとは逆にトレンドとは反対方向に取引を行うことです。上昇相場のときに売り、相場環境が悪くなって値下がりしているときに買い取引を行うことを言います。株価が下がっているときに買い、株価が上がっているときに売りますので、底値で買ったり、高値(天井)で売ったりしない限り、基本的には取引直後には損失(含み損)が出る形になります。トレンドの逆転を待つ必要があるため、時間軸としてはやや長めに見る必要があります。こちらはテクニカル面よりも大事かもしれませんが、こちらはより企業の実績と株価を比較して売られ過ぎているのか買われ過ぎているのかという面から判断するためファンダメンタルズの方が重要になってきます。こちらは順張りとは異なり、投資の上級者向けの手法と言われています(少なくとも初心者向けではありません)。


順張りにも逆張りにもそれぞれのメリット・デメリットがあり、そして順張りも逆張りもタイミングが大切です。順張りでも逆張りでも難平買いや塩漬け(現在の価格が買い値よりも下がっていて、売ると損が出る状態であるために、やむをえず長期保有していることであり、将来的にも株価が上がる見込みがないこと)になってしまうことがありますが、傾向としては逆張り投資を行う場合の方が、難平買いやその後の塩漬けにつながる結果になりやすいです。この点はデメリットとなるかと思います。メリットとしては、順張りの場合は、上昇(下落でも)トレンドが長期になればなるほど、大きなリターンを得ることができることにあります。逆張りのメリットは、相場の反転を見越しての売買取引となりますので、相場がその後読み通りに反転すればリターンが大きくなりますし、売買直後にトレンドが反転すれば、相場の底(もしくは天井)付近での参加となるので、短期でのリターンを狙うことができます。


順張りも逆張りのどちらの手法を取るのかは、その人のリスク許容度や性格などによりますが、コア・サテライトを必ず意識してポートフォリオを組むことが大切です。順張りや逆張りでの個別株式の売買は基本的にはサテライトに分類されます。このサテライト部分での運用はうまく行けば大きなリターンを得ることができますが、大きな損失を生み出す可能性もあります。その意味ではリターンを安定させるのはコア資産での運用となります。あまりにもサテライトでリスクを取りすぎたり、サテライトの割合を高くしすぎたりすると、ポートフォリオのパフォーマンスがサテライトに大きく影響を受けることになりますので、コア資産との割合に注意をすることが必要になってきます。


今後も皆様のお役に立つ情報を発信していければと思います。


本コラムは、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。投資判断は投資家の皆さまの自己責任でお願い致します。